書 名:食べ物日記―鬼平誕生のころ
著 者:池波正太郎
出版社:文藝春秋
価格:\1,500
図書館からの借本
大きく分けて前半は食事記録、真ん中にちょっとした自身が書いたエッセイの再掲、後半は担当編集者や作家の座談会の2部構成
前半の食事記録は、こんな感じ
3月1日(金曜)花ぐもり
暖かい、17度に上る
【昼】カツライス、コーヒー
【夕】鯛しおやき、玉子の吸い物、やきとり、赤飯、つけもの、かぶときゅうりの早漬
映画(大映)「大悪党」田宮二郎
食べたものとちょっとしたメモの繰り返し
これが一年分
読んでいくと四季の移り変わりや当時の風俗、食べ物事情が判ってよろしい感じ
後半の座談会は作家の山本一力、池内紀と編集者の川野黎子、大村彦次郎、花田紀凱の2つ
編集者の回顧録は当人を身近に見ていただけあって、どういう人柄だったかを直接伝えてくれて面白いもの
また、食べ物でなく、他の作品についての影響など、当人がどう作品を考えていたか判るものでした
食べ物日記を毎日つけるだけあって、原稿が遅れたことないなど、当人の几帳面な性格を知るものとなっています
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